編集部:
教室を始められたきっかけは何でしょうか?
安部先生:長い間子ども達と触れ合い、その経験から自分達の理想とする教室を作りました。
受験だけを視野に入れてガツガツとやっていく教室ではなく、楽しみながらやっているうちに合格してしまうように持っていきたいです。例えば、服装一つでも、春まではラフな感じで行っています。
楽しみながら「あっ出来た!」「あっ分かった!」と自然と色々なことが身に付く様にしたいと思っています。ボールと縄跳びの10段階の検定を独自に行っているのですが、まずは体を使うことで一つずつクリアしていく喜びを感じてもらい、やれば出来ることを学び、それをペーパ学習にも生かしていく様にしています。
最初は面倒くさがることもありますが、やれば結果がついてくるのでどんどん上達していきますね。それに伴って勉強もどんどん伸びてきます。
編集部:指導方針はどのようなことでしょう?
安部先生:身体を動かして、頭も動かすことです。お勉強だけに執着するのではなく、運動をして楽しみながら身体をほぐし、その流れでお勉強にも楽しみながら取り組めるように、心がけています。
お行儀を教える際も、キンダーシュピーレンのオリジナルソングを歌いながら楽しく覚えます。
編集部: 特に強い学校はございますか?
安部先生: 特に意識したことはありませんが、、日本女子大学附属豊明小学校は毎年合格を頂いています。また、お母様方からは「色々な学校に満遍なく合格されていますね」とよく言われます。授業では、ペーパー問題や行動観察、指示行動に運動、集団行動や巧緻性など全ての分野をしっかりと指導していますが、当教室のオリジナルペーパーを理解することで、ペーパー重視校にも強いかもしれません。
編集部: 夏には宿泊を伴う合宿を行っているそうですね。
安部先生: 一泊二日と短いですが、新潟県の中里スキー場近くで合宿をしています。上越新幹線を利用しての往復しますが、公共の場や公共の乗り物でのマナー指導もしています。
編集部: 合宿に参加することで、子ども達はどう変わりますか?
安部先生:子ども達より、お母様の方が離れがたい様子です。新幹線の中や宿での過ごし方など、極力自主性に任せるように、つかず離れずの指導をします。「何でもお任かせ!」だった子ども達が、帰る頃には自分のことは自分でできるようになっています。見たことの無いような素敵な笑顔を全員が見せてくれます。ペーパーはもちろん、体育館での体操、田んぼの畦道を歩いてカエルを捕まえたり、冷たい山の水に手を触れ暑さをしのぐ姿は実にかわいいですね。
たわわになるトマトやきゅうりをまるかじりして、嫌いだったのに「おいしー!」と舌鼓を打っている子もいました。「受験に合宿が必要ですか?」と聞かれることがありますが、学力向上のためではなく、自分が何のために何をしなくてはいけないか、自分の頭で考えられる子に成長すると思います。
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